もっとも僕のPEG-UX50に対する評価は

「なにを狙っているのか不明確だな」というところではあるのだが。どの紹介記事を読んでも、わりと大きく取り上げているのはマルチメディア対応だったりする。それはそれでいい。いろんな機能を盛り込んで、ハードウェアとして革新的なのはわかる。でもキーボードをしっかりさせた意味は?
キーボードが非常に役立つ局面は長文を書く場合だ。僕が考えるに、それはPDAの場合メールを書く時が大きな割合を占めるのではないだろうかと考えるのだ。ま、個人的にかつてCLIEを使った経験から、メールを書かなきゃキーボードが無くてもいいと思ったということなのだが。
CFスロットを搭載しなかったことから、あまり「一般的な通信」を重視していないということは言えよう。将来はともかく、まだ現在はカード型PHS端末がシェアとしては大きいし、無線LANスポットが普及しているとはとてもとても言い難い。ということはメールを書くという局面は想定されていなくはないにしても、重視はされていないように感じられる。
つまり件の提灯記事(決めつけ(笑))がいうように「PDA付き携帯プレイヤー、ということでどうでしょう。」という位置づけなら、クラムシェル型というのは不合理ではないかということなのだ。だって、それなら一般的な(フリップ型やクラムシェル型ではない)Palmの形態を取った方が、重量軽減や画面サイズなどがうまく確保できそうではないか。どうもクラムシェル型は機能とリンクしないなあと。
そういう意味で、僕にとっては最初のインパクトが持続しない機種ではある。少なくとも僕には、キーボード付きならCFスロットも付けて欲しいと、セットになる機能なのであった(書いていて気づいた(笑))。