FujiFilm FinePix S5 Pro

写真で見る 富士フイルムFinePix S5 Pro
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/01/26/5430.html
 さあ、今度はこれが気になってきましたよ(笑)。
 D70を使っていて、画像の処理に一番時間を食うのが、D-Lightingだ。
 D-Lightingというのは言ってみれば画面内の露出を配分し直してトーンカーブを自動で描き直してくれる機能(だと僕は認識している)だが、これがけっこう便利なのだ。デジタルカメラフィルムカメラに比べてコントラストが強い場面に弱い。同じ画面に明るい場所と暗い場所が同居していると、白飛びするか黒が潰れるか(あるいは両方か)になってしまう。そこまで行かなくとも、肉眼で認識した明暗の差よりも撮影結果の方が差が大きくなる。僕は屋外、特に建物を撮ることが多いので、これがかなり問題で、モニタで確認した画面の明暗の大きさにがっかりすることがよくある。見せたいディテールが、写真全体では埋没してしまうのだ。肉眼のダイナミックレンジはとても広いと言うが、それにしても…。で、これをある程度にしても補正してくれるのがD-Lightingというわけ。自動で適用してもそれなりに賢いところがいい。ただ、気になる画像にいちいちD-Lightingを適用するのも、時間と手間がかかるのだ。
 で、S5 Pro。いうまでもなく、売りのひとつはダイナミックレンジ拡張モードだ。つまりこのカメラなら、そんな後処理の必要もなさそうだから、普段のストレスを消し去ってくれるのではないかと期待が高まってきたのだ。それにソフトで後修正のD-Lightingよりは、イメージセンサーからしてそのための構造になっているS5 Proの機能の方が、ポテンシャルが高いような気がする(笑)。
 それにS5 Proは高感度に強いそうだ。ボディの質感、シャッターの感触などもD200とまったく同様らしいし、うーん、購入促進要因は大きいなあ。
 ま、価格という購入をためらう(そして小さくない)要因もあるけどね…。
 ちなみに、僕はいまのところどんな状況でもRAW撮影している。別に(一部のカメラマンが言うような)RAW原理主義者ではないのだけど、単純にD70で直にJPEGで撮るより、RAWからNikon CaptureでJPEGに変換した方が解像感が高く、しかもファイルサイズが少し小さいようだ、ということによる。ボディ内での変換処理とNikon Captureの処理とでは少し違いがあるのだろうか。まあ、僕の気のせいという可能性もあるけど。