万年筆にまつわるエトセトラ1−最近のマイブーム

 最近のマイブームは「万年筆」。
 紙媒体の利用を見直す過程で自分の字の汚さにもあきらめがつき(苦笑)、ならばと使いやすい筆記具であれこれ迷っていたわけだが、書き味がいいゲルインクボールペンには安っぽい製品しかなくてモノとして愛着が持てず、少々残念に感じていた。ところが、ふと「そういえば万年筆を持っていたじゃないか」と思い出した次第。使い出してみるとこれがなかなかいい。
 僕が持っている万年筆は3本。
 まずモンブランのマイスターシュテック146。
http://www.pen-house.net/pen/montblanc/146bk.htm
これはずっと以前に父からもらったもので、最近になってから調べたら、モンブランのものとしては定評あるもので、値段もけっこうする。いいものをくれてたんだな。ただ、ペン先がM(中字)なのだが、これが普段使いには太く、使い切れずにずっとしまってあったのだった。余談ながら、万年筆は初心者は細いもの(EFとかFとか)を好み、使い慣れてくると太いものを好むようになって来るという。ちょっとそのような感覚はわかってきたかもしれない。
 次に、給料を得るようになってからなにか記念品的に欲しくて買ったのが、ウォーターマンチャールストン
http://www.pen-house.net/pen/waterman/gt233122.htm
黒軸に金のクリップなど、僕が考える「ザ・万年筆」に近いデザインで、値段も(万年筆にしては)そこそこ。これはペン先はFにした。Fでも少し太めに感じるが、具合は悪くなかった。しかし、そもそも直接字を書く局面が少なかったので、これも机の中にしまってあって、どうしても書類に手書きしなくてはならない時くらいしか使ってこなかった。今、改めて使ってみると書き味はけっこういい。ただ、少しペン先が固い感じかな。ウォーターマンは傾向として堅めだというが。
 最後に、パイロットのキャップレス。
http://www.pen-house.net/pen/pilot/fc_15sr.htm
万年筆でありながらノック式で、電車の中などでも片手でペン先を出し、素早く書き出せるのがいい。国産の品らしく緻密な動きをする。Fのペン先も望むように細め(国産のペン先は海外製に比べ細めらしい。漢字を緻密に書く必要があることも関係しているのだろう)。書き味もいい。これがあったから万年筆がマイブームとなったともいえる。
(続く)