万年筆にまつわるエトセトラ4−ペン先の調整

caskstrength2005-11-01

 写真はペリカン トラディッショナル M250。最近一番良く使っている万年筆。ペリカンの主軸製品スーベレーン(M300〜M1000)のうちM400と大きさ等が同じで、廉価版の製品。ペン先はF。
 使い始めたばかりの時はなぜか引っかかりが大きかった。同じ位置付けで使っているウォーターマンチャールストンはそんなことはなかったので、ペリカンの書き味ってこんなもの?あるいは個体差?とも思ったがなにせ万年筆の経験が少ないので判断できない。
 で、個人で出来る万年筆の調整といった情報をWEBやら書籍やらで仕入れ、挑戦してみようかとルーペ(カメラ用などの15倍のもの)やラッピングペーパー(目が極めて細かい紙ヤスリのようなもの)を入手した(また危ないことを…)。
 ところがルーペでじっくり眺めてみたところ(これがけっこう面白い)、ペンポイントの切り割りが上下方向にズレているではないか。しかも僕の書き癖と思われるひねりとは逆にずれている。ということはこれが引っかかっていたのかも。慎重にペン先に力を加え、揃えてみたところ…。ビンゴ!引っかかり感がほとんどなくなった。
 これは万年筆の調整が癖になる人がたくさんいるのもわかるな。この書き味の変化は面白い。しかし、ペン先を削るのはやめておこう…。調整が目的になってしまっては本末転倒だし、壊したくはない。
(続く)