セーラー極黒

 さて、どんなインクを使うかもずっと試行錯誤中の事項の一つ。色合いを取るか裏抜けしにくさを取るかが難しい。
 しばらくウォーターマンのブルーブラック(をベースに混色したもの)を使ってきたが、発色・滑らかさは気に入っていたものの、裏抜けのしやすさには閉口していた。といっても万年筆のインクとしては一般的なレベルなんだけど。
 抜けにくい紙を使うことで対処してきたが、ノートを模索する中ではあまりにも制約が大きすぎた。たいていのノートがダメなのだ。
 そのストレスも頂点に達したので、エイやっとインクを変えてしまった。乗り換え先はセーラーの極黒。

 本当はブルーブラックが好きなんだよね。それにこのインクは顔料インクでくっきりとし過ぎていて、色ムラといった風情を楽しむことはできない…。でもフローはいいのにたいていの紙では裏に抜けない。後ろ髪引かれつつも性能面を取ってみた次第。
 しかししばらく使ってみたら、やはり裏抜けしないというのはいい。余計なことを気にせず、あのノートもこのリフィルも使おうと思えば使える!いや、気分がいい(笑)。
 そのうちまた気分が変わるかもしれないが、今は安定感を享受しておこう。
 顔料インクなので詰まりやすくないかとか、パイロットのコンバータだと棚釣りが起きるとか、セーラーのインク瓶はおよそ万年筆向けとは思えないとか、いろいろ気になることもあるにはあるが。しばらく使えば馴染んでも来るだろう。あ、瓶だけはパーカーのインクの空き瓶に入れ替えることにした。