ポメラ使用感

 今ごろ何だが、ポメラの使用感を箇条書きで。

  • 筐体は意外に大きく重い。特に厚みがけっこうあると感じられる。ポケットに入れての持ち運びは現実的ではない。冬用コートならなんとか?という程度。
  • こだわったというキーボードの打鍵感。悪くはないが、なまじノートPCを意識したキーボードだけに、ちょっとした違いが却って気になる。特にバックスペースキーはやや押しづらい。慣れれば十分ブラインドタッチできるくらいではあるが。独特の折りたたみ機構は、当初予想していたより悪くはなかった。意外にがたつきはない。ただ膝の上とか平ではないところでは使いづらい。
  • 液晶画面は、非常にコントラストが高く見やすい。
  • ファイルシステムはかなり今ひとつ。MicroSDを使えてたくさんファイルを扱えるのだから、やはりある程度はファイル管理機能が充実していないと。ディレクトリ分けやソートくらいは自由に行いたい。今のままだとポメラにファイルを残しておく気にならず、本当に一時的な文章書きだけにしか使えない。
  • 日本語変換は特に不満は無し。機能が限定されているとは言えATOKなので、変換効率は悪くない。単語登録がもう少し行いやすいといいのだが。

 読み返すとあまり褒めていないが、このような機械は非常にありがたい。出張時に、行き先での打ち合わせ用メモを、往路の飛行機中でささっと作成したりと、あって助かる局面はすでに何回かあった。要は機能の配分をどこまで割り切るかの話で、キングジムはよく割り切って作ったと思う。この機械は「有り」でしょう。
 まあ、ポメラ本体のようなありかたはさておき、2chポメラスレッドでも言われていた、SIIの電子辞書にテキスト編集機能がついて欲しいという意見には頷いてしまう。筐体の可搬性とキーボードが高いレベルで両立している。ポメラはキーボードは割り切らなかったが、SIIの電子辞書くらいでも実は十分打てると思う。