テキストエディタ選びに悩みは尽きない3:拡張的な機能について

 前回述べた他に、「テキストエディタに求めるには酷かも。でも欲しい」という機能がある。僕はアウトライン編集機能が欲しいのだ。
ここでいうアウトライン編集機能とは
1)設定された条件によって判断される「見出し行」を階層表示(ツリービュー)できて
2)そのツリービュー上で階層構造を入れ換えると、見出し行とそこに属する文章(つまり「ノード」)もそれに従って階層構造などが入れ替わる。
といった機能のことである。
 一般にテキストエディタに分類されるソフトのうち、1)が可能なエディタはけっこうあるが、2)が可能なエディタは意外に少ない。僕が認識しているところでは、WZとMMくらい。もちろんいわゆるアウトラインプロセッサと連携させる、つまり階層編集時は別ソフトでといった手もあるが、どうも操作性の一体感が損なわれるのが難点だし、そういう文書こそ、馴染んだ高機能エディタで書きたい。
 もちろん、ノード(各項目)の範囲をどこからどこまでにするかという判断と階層の変更にはいろいろと問題もあって、たとえば見出し行の階層を判断する文字列を決めうちにすれば構造の変更も比較的簡単だが、正規表現などで柔軟に指定できるようにすると途端に破綻してしまう。
 ただ、僕としては、見出し行頭の(いわゆる)半角ピリオドの数で階層の深さを表現する、おそらくWZ由来の形式が扱えるなら満足なのだ。このような単純な形式決めうちなら問題も生じない。もっとも、実際のエディタ作者さん達にはなかなか決めうちともいかないだろうし、仮に実装を検討されたとしても悩まれる部分だろう。
 そういったこともあって登載しているエディタが少ないのが現状であり、僕がWZ EDITORから離れられない理由の一つでもある(はあ)。
 …続く。