レンズ比較

 D200発表に触発もされて、少し撮影意欲が湧いてきた。で、以前からやろうと思っていた、所有するレンズの画質比較を実行してみた。現時点での所有レンズは下記の通り。

 横浜みなとみらい21地区のランドマークタワーに向かって三脚を据え、レンズを順次交換し、よく使う焦点距離ごとに(開放|2段絞った状態|F8)の3つの絞りで撮影した。F8というのは、僕が街歩きで使う時はこの絞りで撮ることが多いから。
 比較写真はここには掲載できないが、いずれ自分のページでまとめたい。感想だけ書くと、「試してみないとわからないことも多いなあ」というのがまず感じたこと。
 個別のレンズで見ると、事前の予想より評価が上がったのは純正のVR 24-120。ネットでの評価は「描写が甘い」などと言われることが多いが、どうしてどうして、十分な解像感があった。たとえば純正単焦点50mmと比較しても、ピクセル等倍で見ればたしかに若干描写が甘く、周辺部ほどその差は拡大し、コントラストもあっさり気味ではある。でも印刷するならよほど引き延ばさないとわからないくらいの差だし、むしろ青の発色はこちらの方が好みだ。このレンズ、ワイド端が24mmと僕が常用する焦点域からは少し広さが足りないのと、DX 18-70を買ってからはすっかり出番が減っていて、処分することも考えていたが、この写りならもったいないと思い直してきた。将来、ニコンのフルサイズのデジタル一眼が出たら、このレンズはずいぶんと活躍できるだろう。一度落として保護フィルタが粉々になるほどの衝撃を受けたにもかかわらず(苦笑)、たいしたレンズだ。いや、本当に見直した。
 一方、かなりがっかりしたのは、DX 18-70。なんというか、ぼやけている。他のどのレンズ(シグマ含む)よりも解像感が低い。もともと(値段の割にはという前提付でも)解像感が高いレンズという評価であることを考えると、これは納得がいかない。おそらく個体の問題ではないだろうか。まあ、ピクセル等倍で見ないとわからない差ではあるが…、気づいてしまった以上、もう気にならないことにはできない(苦笑)。大きさにしても焦点域にしても、さすがにD70との相性がいいレンズだけにもったいない。一度、ニコンのサービスセンターに持ち込んで確認してもらおう。
 シグマの18-50はシャープな写りをする。ただ、全体に黄色がかった色調になるのは、残念ながら好みではないのを再確認。純正18-70を購入してからはいつか処分しようと思っている。が、18-70の方をチェックしている間の代替レンズとしては必要だし、もうしばらく置いておくか。
 単焦点50mm F1.8は、設計は古くともさすがに写りは一番シャープだった。周辺部の画質低下も少ない。でも、意外にズームレンズとの差がないなと思ったのも事実。見る人が見れば違うのかもしれないが、僕には重要な差とは感じられない。それよりもフレーミングの自由度が段違いなズームレンズの方が、現実に写真を撮るたいていの局面には便利だろう(開放の明るさ等のメリットが活きる局面はあるにせよ)。単焦点レンズもいくつか欲しいと思っていたが、少し冷静になって考えてみようと思っている。
 さて、標準域のレンズが被っていることもあって今後処分なりしようと思っていたが、実験してかえって迷いが出てきてしまった。D200と同時発売の DX VR 18-200の評価が高かったら、もっと迷ってしまいそうだ。…って楽しい迷いだけど(笑)。これで財布が追いてくればいいのだけどなあ。