ノートにとってのA4サイズ

 サイズの感覚は人それぞれと言ってしまえばそれまでだが、それではつまらない。僕にとってA4のサイズが大きく感じる理由を、なるべく具体的に考えてみよう。
 まずはカバンに収める際の大きさ・重さ。紙として何枚かだけならば問題にならないが、束ねた状態の「ノート」だったり、あるいはリーズリーフのバインダーだったりすると、その質量はかなりのものになる。
 次に机の上での存在感。通常のパソコンデスクにA4をあっさりと載せられるほどのスペースはないし(もっともこれは僕の片づけの不得手さが原因なのだが)、会議上でも出席者が多く一人あたりのスペースが小さい場合もままあり、A4のノートは少し取り回しに難がある。
 最後に紙面の大きさ。字を書いてみると1行あたり数十字書けるが(縦置きで横書き)、これでは横に長すぎる。文章が読みやすい文字数の目安は25〜30文字程度だ。パソコンで作った文章であれば、余白を大きく取ったり段組にしたりと工夫ができるが、ノートだと(少なくとも僕にとっては)そういった工夫がそぐわない。図やキーワードを書き散らすアイディア出しの段階にはいいが、それ以外の通常の使い方には、やはり紙面が大きすぎる。
 とまあ、こういった理由だと思われる。
 では、A4を半分にしたA5は?おしゃれな輸入ノートなどによく見られる大きさだし、ルーズリーフでもシステム手帳でも、最近選択肢がとても増えてきたサイズだ。
 …でもA5って、ノートとしては小さすぎないですか?