シャープの電子辞書Brain PW-AC890
表記の電子辞書を入手した。すでにSIIのものを持っているにも関わらず入手した理由は、下記2点。
- テキストメモ for Brainというアプリケーションが公開されており、テキスト入力マシンとして使えること。
- Windows CEをOSとして採用しており、しかもCEアプリを起動できることが明らかになり、今後が楽しみであること。
素晴らしいではないか。今までも電子辞書にテキストエディタが載ったらいいなと思っていたのだが、それが実現した。ポメラのライバル出現といえよう。理由の後者は、少なくとも現時点では実際の役に立つ話ではないが、まあ、マニア心がくすぐられるということで(笑)。でもスケジューラなども予定されているようだし、将来に対する夢があって、いい。
ついでに豊富なコンテンツを持ち歩ければ、暇つぶしにもなるし。いや、本来はコンテンツが電子辞書の売りのはずではあるが。
ということで予算を工面して手元にあるわけだ。まだあまり使えてはいないが、せっかくなので使用感など。
正直なところ、テキスト入力マシンとしては快適ではない。
一番大きな理由はキーボード。なにせ電子辞書なので通常のPCのキーボードとはアルファベットの配列しか共通していない。辞書引きの単語程度はよくとも、文章は文字種や記号が混在しているものであり、切り替えて入力するにも一苦労である。「えーと、あれはどう入力するのかな」とマニュアルを参照しなくてはならない。考えながら書くのはかなり厳しい。これはどこまで慣れることができるだろうか。この文章も実はかなり苦労しながら入力している(でも少しずつ慣れてきてはいる)。
キーボードのサイズは、かつてHP200LXで鍛えた僕は打てるが、人によっては全然ダメだろう。
動作は遅い。日本語入力中は感覚的にはDOS版モバイルギアくらいだろうか(といってもピンと来る人はほとんどいないだろうが、たまたま僕は先日触る機会があったので(^^;)。カーソル移動やスクロール速度はもっと遅い。
つまるところ、やはりあくまでも電子辞書であって、テキストエディタはおまけ機能なのだ(有料だけど)。したがって「快適な」テキスト入力環境を求めている人にはオススメできない。たとえばポメラなら会議中に議事録を入力できるが、Brainではできない、そういうことだ。
にも関わらず、僕はこの苦労をきわめて楽しんでいるのだが。こういうデジタルガジェットの使いこなしの努力が好きな人には強くオススメしたい(笑)。
それに、そこそこのテキスト入力環境と読物集が詰まった小箱を持ち運べるのは素敵なことだ。今まで電子辞書を持ち歩いていても活用しているとは言い難かったが、この機種なら相乗効果でよく使うようになりそうな気がする。僕は非常に満足している。
さてちっとも本来の電子辞書としての使い勝手には言及していないが、それはまた後日。
【追記】
下記の設定変更でかなり快適度が上がった。
一日でキーボードにもかなり慣れたし、もしかしたら議事録取りにも使えるかもしれない。
【追記ここまで】