さらばCLIE

 SONYCLIE生産停止に寄せて。まあ、いまさらなのだが。
 CLIEはPEG-N600Cだけ使っていたことがある。まだPalmOS4のころだが、OS自身の非力さと機能の整理が両立していて、PalmOSの思想のすばらしさを感じたものだ。でもその後はPalmOS機は使ってこなかった。やはり「すばらしさ」とか書いた端からなんだが、少なくとも僕には非力さの上にSONYが築いた拡張機能ハイレゾなど)がいびつなものに感じて、使っていてしんどさがあったのだ。通信もしない(しなくなった)、音楽も聴かない、という僕にとっては本当にシンプルなPIM機能だけに特化したPDAが欲しかったのだが、その後のCLIEはそういうものには見えなかったのだ。
 だから、CLIEがもう出ないということにはとくに感慨はない。ただ、その背景にあるPDA市場の不振には嘆息している。僕が欲しいようなPDAが今後出てくるには、そもそもPDA市場がそこそこ活発でないと。でもCLIEすら、撤退かあと。