ノートシステムに関する最近の模索6(最終回)−次のノートの条件

次のノートの条件

 前回に書いた現在のノートへの不満を踏まえ、次に使う「4.ノート(議事録、アイディア録など。保存しておくべきもの)」を、以下のような条件で探している。

  • リングノート
  • A5よりは大きなサイズ(おそらくB5)
  • 方眼または無地
  • 万年筆のインクで書いても、裏に抜けない紙質のもの

綴じについて

 糸などの固定綴じノートの方が、モノとして思い入れを持ちやすい。しかし仕事の場を考えると、使わないページを裏に折り返せるリングノートの方がやはり機能的なようだ。

サイズについて

 リングノートの弱点のひとつは、システム手帳とも通じるが、「筆記時にリングが邪魔になる」というものだ。しかし文具屋の店頭でノートを眺めていて気づいた。「少し大きなサイズにすればいいではないか。」筆記面が大きくなれば、リングの邪魔さが少し和らぐ。A5より大きなサイズ…、B5か。
 なるほど。たとえば1ページという単位で見た場合、B5は絶妙な大きさではないか。A4では大きいが、A5ではすこし窮屈(僕は緻密に書き込むタイプではないし)。日本独自の規格ということでなんとなくB版を忌避する気分があったが、考えてみたらパソコンと連動したことなどないから、A版にこだわる必要も実はない。
 そして仕事の際も、A5の糸綴じノートよりB5のリングノートの方が設置面積(特に幅)が小さくなるから、他の資料等と干渉しにくくなってワークスペースに余裕ができそうだな。(写真参照)
 僕の中で稲妻のようにB5が再発見された瞬間であった(笑)。

罫線について

 横罫ではなく方眼または無地にしようと考えているのは、横罫だと罫線に囚われてノビノビと書くことができないからだ。より自由な発想が今の僕のテーマなので、書き込む紙面もなるべく制約がない方がいいと考えている。
 一方であまり悪筆かつデザインセンスがない僕でもあるので、バランスよく書き込むガイドが欲しくもある。すると方眼か…と考えているのだが、一般的な5mmという幅は使いづらい。3mmとか6mm、7mmといった方眼だと横罫的にも使えて便利なのだが、選択肢がないしなあ。方眼であっても、やはり線に囚われないわけにはいかないようだ。
 なので、心許なくともガイドに頼らず無地に自由に書いていこうか、とも考えているところである。しばらく使っていたら慣れないだろうか。これは製品の選択時に決めたい。

紙質について

 紙質は非常に重要だ。絶対条件は万年筆のインクが裏に抜けないこと。特に発色がよい(けど抜けやすい)Watermanのインクでも耐えること。
 できればそこそこ厚口で、めくっている時に腰がある紙がいい。また、書き味の滑らかさも重要だ。

今後

 さて、今のところこれらの条件を満たすノートをいくつか見つけてはいる。もうすぐ今使用中のノートが終わりそうなので、どちらのノートから使ってみるかな。不満が解消して快適になるか、楽しみなような怖いような気分だ。
 この項については、今後の予定ということで、結論があるわけではない。ただ、収まりも悪いので今回のノートに関する模索記録あれこれは一区切りにする。今後、しばらくは常用ノート候補についてぼちぼちレビューしていく予定。