システム手帳2冊

 さて、やはり3ヶ月近くあけてしまったわけだが。
 現在のノート・メモ体制は「バイブルサイズのシステム手帳」と「A5サイズのシステム手帳」の2冊。行動管理とメモは前者、議事録などの仕事用や発想などは後者というつもり。
 慣れてくるとバイブルサイズが絶妙で、ちょっとしたノート取りならこれで十分だったりする。でもやはりA5サイズくらいは欲しい局面もあるので、なかなか一本化までは踏み切れない。
 そういう迷いはさておき、2冊ともモノとしての整備はすっかりできている。僕は使い込む前から道具をしっかり調えてしまうタイプなのだ(苦笑)。

 どちらもしおり紐を自分で着けてある。

永遠に試行錯誤中

 前回までのエントリを続けて、最後は「仕事用ノートはB5のリングノートがいいよね」という結論で終わるはずだった。…が、今はA5の綴じノートを使ってます。orz
 いや、B5の紙面のサイズはすごく良かったのだ。だけどリングノートの無機質さ(僕が勝手に感じているだけだが)がどうしても気になって、また試行錯誤の旅に出てしまった(苦笑)。で、今は無印良品再生紙A5ノート(6mm罫、100枚)を使っている。これで定着するかは、…自信なし(苦笑)。しばらく様子を見てみよう。
 しかし無印良品再生紙は優秀だ。このノートも見た目の紙の質感からは予想外に、万年筆のインクがほぼ裏抜けしない。
 別にノートシステムは永遠に試行錯誤中ってことでもういいのだけど、途中で乗り換えると半端に使われたノートは溜まるし、そこに書かれている情報を書き写したりするのが大変。まったく。

ノートにとってのA4サイズ

 サイズの感覚は人それぞれと言ってしまえばそれまでだが、それではつまらない。僕にとってA4のサイズが大きく感じる理由を、なるべく具体的に考えてみよう。
 まずはカバンに収める際の大きさ・重さ。紙として何枚かだけならば問題にならないが、束ねた状態の「ノート」だったり、あるいはリーズリーフのバインダーだったりすると、その質量はかなりのものになる。
 次に机の上での存在感。通常のパソコンデスクにA4をあっさりと載せられるほどのスペースはないし(もっともこれは僕の片づけの不得手さが原因なのだが)、会議上でも出席者が多く一人あたりのスペースが小さい場合もままあり、A4のノートは少し取り回しに難がある。
 最後に紙面の大きさ。字を書いてみると1行あたり数十字書けるが(縦置きで横書き)、これでは横に長すぎる。文章が読みやすい文字数の目安は25〜30文字程度だ。パソコンで作った文章であれば、余白を大きく取ったり段組にしたりと工夫ができるが、ノートだと(少なくとも僕にとっては)そういった工夫がそぐわない。図やキーワードを書き散らすアイディア出しの段階にはいいが、それ以外の通常の使い方には、やはり紙面が大きすぎる。
 とまあ、こういった理由だと思われる。
 では、A4を半分にしたA5は?おしゃれな輸入ノートなどによく見られる大きさだし、ルーズリーフでもシステム手帳でも、最近選択肢がとても増えてきたサイズだ。
 …でもA5って、ノートとしては小さすぎないですか?

常用ノートに適したサイズは?

 周知の通り、近年は国際規格に沿って(なのかな?)A版の普及が著しい。ビジネスのシーンではA4の書類が当たり前だ。10年くらい前まではこれより大きいサイズはB4に印刷することが多かったが、今ではA3が当たり前で、もうB4を見かけることはほとんど無くなったと言っていい(少なくとも、僕はまったく見ない)。実際A4とA3の組み合わせは、ファイリングの際にも揃えることが容易で気持ちいい。
 では、普段使いのノートとしてもA4を使うといいのだろうか?実際にA4を使っている方はけっこういるようだ。
 …でもA4って、ノートとしては大きすぎないですか?

用紙のサイズ

 用紙サイズの規格はおおむねA版とB版がある。前者が国際規格準拠、後者が日本の慣習的規格に基づいているという程度には知っていた。
 が、A版が「A0の面積が1平米」「半分に切っても長辺と短辺の比率が変わらない」という基準で決まっているとは知らなかった。なるほど、たしかに連立方程式を解いて確かめてみると、そうなっている。合理的と言っていいのかな。
 ヨーロッパ起源の規格だそうで、たしかに輸入ノートはA5準拠が多いように思う。

永遠の試行錯誤中

 7月から8月にかけて、あれこれノートシステムについて模索して、ある程度の方向性が定まった。はずだったのだが、またあれこれやっている。3ヶ月も経っていないじゃないか。我ながら、アホなんじゃないかと思う(苦笑)。
 で、今日「これで行けるだろうか」という組み合わせができた。これで固まるといいのだけど…、どうかなあ。自分が信用できない。
 まあ、バカなこだわりの記録を兼ねて、最近の模索状況をつづっていく予定。

テキスト情報蓄積その1−秀丸メールの「情報アイテム」活用

 秀丸メールを使い始めた。といっても、僕はメーラーとしてはBecky!を使い続けてきており、それを乗り換えたわけではない。情報蓄積ツールとして、秀丸メールに着目したのだ。
 秀丸メールには「情報アイテム」という機能がある。これは、いわば送受信しない(できない)メールアイテムだ。
 使い方は簡単で、宛先アドレスに「@.item」という文字列を指定すればいい。するとそのメールは「情報アイテム」としての扱いになり、送信動作で実際には送信せずフォルダに保存される。これで、作成日付や件名付きのテキストを、メーラーのフォルダ分けや検索機能を利用して高度に管理することができるようになる。
 エディタ部は常用している秀丸エディタとほぼ同等だし、凝ったことをしようとすればマクロもある。これは便利だ。僕はテンプレート機能を使って、作成するメールはすべて情報アイテムとして生成されるようにした。つまり情報管理ツールとして特化させたのだ。ただし、Gmailのアカウントを利用して、メールの送受信もできるようにしてある。これによって、たとえば外出中に思いついたメモなどを携帯電話から送ることができる。
 メールを活用するだけなら、普段使っているメーラーでもいい。実際僕も最初は常用のメーラーであるBecky!上で管理システムを構築しようとした。が、基本的に送受信という動作を入れなくてはならないのは面倒なのだ。自分宛のメールをわざわざ送信してから受信し直して振り分けするか、あるいは草稿フォルダに保存して手動で振り分けるか。これらの手間はバカにならないし、スマートではない。そこで、送受信動作が必要なく、保存先のフォルダ指定も簡単な秀丸メールの情報アイテムは、素晴らしい機能だ。作者の秀まるお氏は自分ではあまり使っておらず、ユーザーの要望でしかたなく付けたという雰囲気がかなりあるが…(笑)。
 メーラーとしての仕様にはいろいろ思うところあって、Becky!から乗り換えるつもりはない。しかしこれも結果として棲み分けに具合がいいようだ。つまり相手があるコミュニケーション手段としてのメールと、自分だけのための情報蓄積とは、似て非なる部分があるということだろう。

 独特の見た目は、アイコンモジュールを使うことで薄めている。また、プライバシー保護のため一部画像を変更しております(笑)。