いまさらWindows VISTA(その2)
さて、VISTAを使ってみた感想である。
PCに対する知的興味を失っていたとはいえ、新しいモノに触れるのはやはり楽しい。「あれはどうやるんだ?」という機能発見や、変わってしまった部分の代替策を練ることを、事前の予想よりもわくわくと楽しんでいる自分がいるのを発見したのは「まだ俺も枯れてはいないな」とうれしくすら(笑)あった。新しいGUI(というか画面デザイン)は、現代風で(いまさらではあるが)新しいPCを使っているという満足感を少し感じさせられた。
しかし。
数日経って「やはりだめだなあ」と思った。
- やはり動作のいちいちの引っかかりにストレスがたまる。メモリは最大限積んでおり、その不足のせいではないわけで、つまりOS自身の問題であることに腹が立つ。
- VISTAのユーザーアカウント管理(UAC)は不便きわまりない。もちろんセキュリティ向上という側面は評価しておくべきではある。しかし僕はちょこちょこと裏技(というほどもないTips)を利用して自分なりに使い勝手のいい環境を築いてきたのだが、それがUACによって邪魔をされる形になり、これも大変ストレスが溜まる。もちろんUACを切ってしまえばいいのではあるが、標準の環境を知るのも今回のVISTA機導入の理由だったので、できればあまり変更したくはないのだ。
- VISTAに起因すると思われる不具合がある。たとえば、どうもメールソフトBecky!でShift+スペースキーが効かなくなるという現象がある。これはXP機ではでていないので、VISTAで動かしていることが関係するのではないかと疑わせられる。
など。
もともと行っていた運用をおおむね再現はできたが、それはあくまで今までと同じ程度の使い方に過ぎず、便利さは感じない。一方で不便さは増した。
…で結局。XPにダウングレードしてしまった(苦笑)。まあ、だいたいVISTAの仕組みはわかったからいいかということで。
Windows 7は快適になるのだろうか。それまではXPで行こうと決めた次第。
いまさらWindows VISTA(その1)
Windows VISTAがリリースされたのは2007年1月30日ということだから、世に出てからちょうど2年になる。
しかし僕は自分が使っているPCにVISTAは入れてこなかった。VISTA発売後に買ったPCもXPインストール版にしてきた。
ところが最近、自宅作業用のノートPCを新調する必要があった。XP版(ダウングレード済み)にするという手もあったし、かなり強くそうしようと思ったが、購入寸前で思い立ってVISTA搭載版にした。
いままでXPを使い続けてきた理由は簡単で、まずXPに不満がなかったこと、そしてVISTAの新機能に魅力を感じなかったことだ。
XP以前のWindowsには、なにがしか不満があった。XPにたどり着く道は、要はその不満が解消されてきた道であったと思う。
まず安定性である。Windows3.1以降、GUIベースのOSは、使いやすさと引き替えに、複雑化を要因としてアプリケーションや場合によってはOSごと落ちることもしばしばだった。それが32bit版、特にWindows2000の登場以降は、満足がいく安定性が得られるようになったと思う。
もう一つは使い勝手である。特に、多くの機器のドライバが標準で用意されること、プラグアンドプレイでそれらの機器が少しでも手間が少なく使えるようになることは重要な要素であったが、32bit系でも一般にも普及しだしたWindows2000ではずいぶん解決されたし、XPで16bit Windowsの流れも統合され、メジャーOSとなってからは、使い勝手の面も申し分なくなったと言っていい。
実はXP登場時も「2000で不満はないからXPに乗り換える必要がない」と思った。動作が遅い、メモリ喰いであるという評判も移行をためらう要因だった。しかし意外に早くPCを買い換えなくてはならない時期がやってきて、XPを使い始めてみたら、やはり便利だった。安定性は2000から引き継ぎ、使い勝手は向上していることが感じられた。動作の引っかかりはGUIをクラシックスタイルにすれば解決したし、メモリは安くなった(笑)。画像(写真)ファイルのフォルダ内サムネイル表示は、写真を趣味としだした時期と重なって、明らかに恩恵と感じられた。
しかしそこまでで十分だったのだ。OSの充実に伴って、PC環境を整備することへの知的関心が薄れ、趣味の対象から単なる道具へと僕の中での位置づけが変化していったことも、その後に登場したVISTAへの興味が薄かった理由として大きい。
それでもWindows VISTAにそれ以上のメリットがあれば、もっと早い段階で触れてはみたろう。しかし聞こえてくるのはメモリ喰い、動作の引っかかり、ユーザー管理の強化と引き替えのアプリケーション動作のトラブル、GUI変更によるとまどいなど、乗り換えをためらわせる情報ばかり。気がついたら発売後ずいぶん経ってしまっていた。
いまさらVISTA機を導入しようと思い立ったのも深い理由ではない。
好もうが好むまいが今後のWindowsはVISTAの延長上にあるわけだし、PCのスペックもかなり向上した。そろそろVISTAの設計思想に慣れておこう。新しいノートPCを購入するにあたって、そう考えたのだ。
そしてPanasonic Let's Note(W8)をVISTA版で購入したのだった(しかしLet'sノートという愛称はいつまで経ってもダサく感じるなあ…)。
常に持ち歩くためのメモ帳のサイズ
常に持ち歩くためのメモ帳のサイズについて、僕の好みを考えてみる。
手に取ってみて、あるいはポケットに入れてみて「お、これはなぜか持ちやすい」と感じるメモ帳がある。その感覚がどこに由来するかというと、横幅のようだ。
つまり、左手で持ったときに心地よく感じることが大事で、僕の場合その幅は90mm程度であることがわかってきた。
横幅90mmを定型のサイズでみるとB7のメモ帳・ノートが相当する(91mm)。たしかに一時期使っていたB7ノートは、妙に手にしっくりはまっていた。ビジネス用メモ帳・手帳のサイズも横幅は90mm程度の製品が多いところを見ると、意外にこれくらいを好む人が一般的ということなのかもしれない。
やはりVAIO Type P購入は見合わせ中
購入をかなり前向きに検討中。とは書いたものの、気が変わって購入検討は一時停止。
納期が意外にかかるのと、やはり「一応は何でも出来る機械だから、何でもやらせたくなって、でも仕様上の制限から中途半端な使い方になってしまう」ことがはっきりと予想でき、いくら予算を手当てできてもさすがにもったいないかなと思ったからだ。
代わりにというわけではないが、仕事スタイルの検討上、これなら使うだろうというガジェットを取り寄せ中…(笑)。早く届かないかな。
SONY VAIO Type Pに思う
小さいPC。これは流行りのネットブックではない。SONYはよく作った。こういう機械を作る心意気はすばらしいと思う。
ヨドバシでサンプル機をいじってみた。感嘆した点は「小さい、軽い!キーボード打ちやすい!」、やはり気になった点は「遅い、画面細かすぎ!」。
しかしやはりこういう機械は好きだ。予算もゴニョゴニョできそうだし、購入をかなり前向きに検討中。
しかししかし、なまじちゃんとしたPCだから却って不満を覚えそうな気もしないでもない。ちゃんとしたPCだから画像処理も本格的アプリケーション運用も行いたいけど、遅さと画面の小ささでストレスがたまるという将来が容易に予想されるのだ。
本当はこの大きさでテキスト入力+αができる、というよりもそれしかできない端末が欲しい。ポメラをもうちょっと大きく平たくした端末というか。初代モバイルギアをもう少し現代風にした端末というか。
要は、やりたいことはテキスト入力、編集、即時参照なのだ。また、電子メールやWEBブラウズができると、やはり便利。PCとつなぎたいという意味でも無線LANがあると嬉しい。電池の保ちは長く。で、そこまでの機械が欲しい。
もちろんVAIO Type Pでも割り切った運用をすればある程度それには近づけられる(電池の保ちはかなりあやしいが)。しかし入手したとして、いろいろ出来てしまう機械を持ってそのような運用として割り切ることに、「自分を合わせられるか」が大いに疑問なのだ。